化粧品を選ぶときに、鉱物油の成分表示を見ていますか？
鉱物油は、化粧品によく使われている成分ですが、肌に悪いというイメージを持っている人も少なくありません。
しかし、実は鉱物油には、肌にうれしいメリットもあるんです。
ここでは、鉱物油のメリット・デメリットを徹底解説します。 鉱物油の真実を知れば、肌をもっときれいにすることができるでしょう。
鉱物油とは？
化粧品に含まれる鉱物油は、石油を精製して得られる油です。ミネラルオイル、ワセリン、パラフィンなどの成分名称で表記されます。
肌に油膜を形成して水分の蒸発を防いだり、肌の表面を滑らかにしたり、化粧品の伸びや密着性を良くしたりといった効果があります。そのため、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、日焼け止めなど、さまざまな化粧品に使用されています。
鉱物油は、肌への刺激が少なく、保湿効果や化粧品の伸びを良くする効果があるため、多くの化粧品に配合されています。しかし、その一方で、鉱物油は肌に閉塞感を与えたり、毛穴の詰まりの原因になったりするのではないかという声もあります。
鉱物油の役割
鉱物油は、化粧品にさまざまな役割を果たします。
- 保湿：肌の水分を保つ
- 保護：肌を外部刺激から守る
- 滑りをよくする：化粧品の伸びや塗りやすさを向上させる
- 油分を補う：乾燥肌や敏感肌の肌荒れを防ぐ
鉱物油は、本当に肌に悪いのか？
結論から言うと…「鉱物油」は、肌に直接的な悪影響を及ぼす成分ではありません。
現在では、精製度の高い鉱物油が使用されており、肌への刺激や毛穴への詰まりなどの問題はほとんどありません。また、アレルギー性も低いため、肌が敏感な人でも安心して使用することができます。さらに、鉱物油は水分を抱え込む性質があるため、肌に潤いを与える効果もあります。
ただし、鉱物油は油性が高いため、肌に塗ると密閉感が高くなります。ニキビや吹き出物ができやすい肌質の人は、鉱物油の配合量が多い化粧品は避けた方がよいでしょう。
また、鉱物油は、毛穴に詰まりやすいという特徴もあります。毛穴の詰まりが気になる人は、鉱物油の代わりに、植物性オイルや天然由来の成分が配合された化粧品を選ぶとよいでしょう。
鉱物油を化粧品に配合する理由は何？
- 保湿力が高い
あ
鉱物油は、肌表面に膜を張り、水分の蒸発を防ぐことで、保湿効果を発揮します。そのため、乾燥肌や敏感肌のケアに効果的です。
あ - 肌なじみが良く、ベタつきにくい
あ
鉱物油は、肌表面に均一に広がり、肌に馴染みやすいという特徴があります。また、揮発性が低いため、ベタつきにくいというメリットもあります。
あ - 安全性が高く、安定性が高い
あ
鉱物油は、石油から精製された合成油脂ですが、高度な精製が行われているため、安全性が高く、安定性が高いという特徴があります。そのため、長期間使用しても品質が劣化しにくいというメリットがあります。
化粧水・乳液・クリーム・リップクリーム・日焼け止め・ファンデーション・マスカラ・アイシャドウ・リップスティックなど、鉱物油は、さまざまな化粧品に配合されており、その高い保湿力や肌なじみ、安全性、安定性から、化粧品業界で欠かせない成分となっています。
鉱物油のメリット
鉱物油は、無色透明でべたつきが少なく、水に溶けにくいのが特徴です。化粧品には、主に保湿剤や基剤として使用されています。
鉱物油のメリットは、
- 肌への刺激が少ない
あ
鉱物油は、肌への刺激が少なく、アレルギーや炎症のリスクが低いと考えられています。そのため、乾燥肌や敏感肌の人の肌を保護するのに適しています。
あ - 保湿効果が高い
あ
鉱物油は、水分を抱え込む性質があるため、肌の乾燥を防ぐ効果があります。そのため、乾燥肌や敏感肌の人の肌を保湿するのに役立ちます。
あ - 化粧品の伸びを良くする
あ
鉱物油は、滑りが良いため、化粧品の伸びを良くする効果があります。そのため、スキンケアやメイクのしやすさにつながります。
鉱物油は、肌への刺激が少なく、安全性が高く評価されています。また、保湿効果が高いため、乾燥肌や敏感肌の人の肌を保護するのに役立ちます。さらに、化粧品の伸びを良くする効果もあるため、スキンケアやメイクのしやすさにつながります。
鉱物油のデメリット
鉱物油には、以下のようなデメリットがあります。
- 肌に浸透しない
あ
鉱物油は、肌表面に膜を張るだけで、肌に浸透することはありません。そのため、肌の根本的な乾燥を改善するには、他の保湿成分を組み合わせる必要があります。
あ - 毛穴を詰まらせる可能性がある
あ
鉱物油は、油性が高いため、毛穴を詰まらせる可能性があると言われています。そのため、ニキビ肌の人や、毛穴の詰まりが気になる人は、使用を避けた方がよいでしょう。
あ - 肌の呼吸を妨げる可能性がある
あ
鉱物油は、肌に膜を張る性質があります。肌の呼吸を妨げ、乾燥や肌荒れの原因になる可能性があります。
あ - 肌に密着しやすいため、落としにくい
あ
クレンジングを丁寧に行わないと、肌に残りやすくなります。肌に残った鉱物油は、酸化や劣化を起こし、肌トラブルの原因になる可能性があります。
あ - 酸化しやすいため、劣化しやすい
あ
鉱物油は、酸化しやすく、劣化しやすいという特徴があります。そのため、開封後はできるだけ早く使い切るようにしましょう。
鉱物油は、肌に直接的な悪影響を及ぼす成分ではありませんが、油性が高いため、密閉感や毛穴の詰まりが気になる人は、配合量が少ないものを選ぶか、鉱物油の代わりに、植物性オイルや天然由来の成分が配合された化粧品を選ぶとよいでしょう。
化粧品の鉱物油は危険？
鉱物油の危険性として、
- 肌に残りやすい
- 毛穴を詰まらせる
- アレルギーを起こす
これらの危険性は、必ずしも科学的に証明されているわけではありません。
鉱物油の安全性について
鉱物油は、精製度が高く、品質が安定しているものであれば、肌に直接的な危険性はありません。
日本では、化粧品に使用される鉱物油には、厳しい安全基準が設けられています。厚生労働省の化粧品基準では、鉱物油に含まれる成分の安全性が確認されていなければ、化粧品に使用することができません。
鉱物油配合の化粧品を選ぶ際のポイント
鉱物油配合の化粧品を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 成分表示を確認する
あ
化粧品に配合されている成分は、パッケージの裏面に記載されています。鉱物油は、ワセリン、パラフィン、ミネラルオイルなどの名称で表記されています。
あ - 鉱物油の種類を確認する
あ
鉱物油には、以下のような種類があります。自分の肌質や好みに合わせて、適した種類の鉱物油を選びましょう。
あ
パラフィン：最も一般的な鉱物油。保湿力が高く、べたつきにくいのが特徴。
ワセリン：パラフィンよりも保湿力が高く、肌への密着性が高いのが特徴。
ミネラルオイル：パラフィンよりも酸化しにくく、肌への刺激が少ないのが特徴。
あ - 配合量を確認する
あ
鉱物油の配合量は、成分表示の「表示順」で確認できます。表示順は、含有量が多い順に並んでいるため、上位に記載されているほど配合量が多いことになります。
鉱物油の配合量が多いと、毛穴詰まりのリスクが高まるため、洗顔料やクレンジング剤でしっかりと落とすことが大切です。 上記のポイントを押さえて、自分に合った鉱物油配合の化粧品を選びましょう。
鉱物油フリーの化粧品
化粧品を選ぶ際に「鉱物油フリー」という表示を見かけることがあると思います。鉱物油フリーとは、化粧品に鉱物油が含まれていない、またはごく少量しか含まれていない製品のことを指します。
鉱物油とは、石油を精製して得られる油脂の一種です。化粧品では、保湿や肌の滑らかさを与える効果があり、多くの製品に配合されています。しかし、鉱物油は酸化や刺激などのデメリットが指摘されており、近年では鉱物油フリーの化粧品が人気を集めています。
鉱物油フリーの化粧品のメリット・デメリット
- ニキビや毛穴の詰まりの原因になりにくい
あ
鉱物油の代わりに、植物油や動物性油脂、合成油脂などの成分が配合されています。これらの成分は、鉱物油に比べて肌に浸透しやすいため、ニキビや毛穴の詰まりの原因になりにくいと考えられています。
あ - 肌への刺激が少ない
あ
鉱物油は、酸化しやすい性質があります。酸化した鉱物油は、肌に刺激を与える原因になると言われています。鉱物油フリーの化粧品は、酸化の心配がなく、肌への刺激が少ないと言われています。
あ - 肌への刺激が少ない
あ
肌の負担が少ない 鉱物油は、肌に膜を張る性質があります。この膜が、肌の呼吸を妨げたり、化粧品の成分の浸透を阻害したりすることがあります。鉱物油フリーの化粧品は、肌への膜を張らないので、肌の負担が少ないと言われています。
あ - 天然由来の成分が多く、肌にやさしい
あ
鉱物油の代わりに、植物油や動物性油脂などの天然由来の成分が配合されています。そのため、肌への負担が少ないと考えられています。
あ - 保湿力が低い
あ
鉱物油は、保湿効果が高い成分です。そのため、鉱物油フリーの化粧品は、保湿力が低い傾向にあります。
鉱物油フリー化粧品、代替成分は何？
肌への負担が少なく、自然由来の成分にこだわった鉱物油フリーの化粧品が人気となっています。鉱物油の代替成分として、植物油や天然油脂などの自然由来の成分が注目されています。
化粧品に使用される鉱物油の代替成分として、
- 植物油
あ
植物油は、植物から抽出される油脂です。肌に浸透しやすい性質があり、保湿や栄養補給などの効果が期待できます。
あ
オリーブオイル、ホホバオイル、アボカドオイル、ローズヒップオイル、アルガンオイルなど、さまざまな種類があります。
あ - 天然油脂
あ
天然油脂は、動物から抽出される油脂です。植物油に比べると肌なじみが良く、保湿効果が高いのが特徴です。
あ
ラノリン、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸、スクワラン、プラセンタなど、さまざまな種類があります。
あ - 合成油脂
あ
合成油脂は、石油や天然油脂を原料に、化学合成によって作られた油脂です。保湿やエモリエント効果が期待できます。
あ
シリコーンオイル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなど、さまざまな種類があります。
鉱物油の代替成分としては、植物油や動物性油脂が一般的に使用されています。植物油は、肌への負担が少なく、保湿力や栄養価が高いというメリットがあります。動物性油脂は、肌なじみが良く、保湿力やハリ・弾力を与える効果があります。
化粧品を選ぶ際には、自分の肌質や好みに合わせて、鉱物油の代替成分を配合した製品を選ぶとよいでしょう。
鉱物油フリーの化粧品の選び方
鉱物油フリーの化粧品を選ぶ際には、肌質に合った成分を選ぶことが大切です。
- 乾燥肌の場合は、保湿効果の高い植物油や天然油脂がおすすめです。
- オイリー肌の場合は、さっぱりとした使用感の合成油脂がおすすめです。
また、使用目的に合った成分を選ぶことも大切です。メイク落としやクレンジングには、油分が多い植物油や天然油脂がおすすめです。保湿やエイジングケアには、セラミドやヒアルロン酸などの合成油脂がおすすめです。
まとめ
鉱物油は、石油を精製して得られる油の総称です。化粧品では、保湿成分や、クリームや乳液などの基剤として広く使用されています。
鉱物油は、刺激が少なく、使用感もよいことから、敏感肌や乾燥肌の人に人気があります。また、安価なため、低価格の化粧品にもよく使用されています。
しかし、鉱物油は、酸化しやすいというデメリットがあります。また、密着性が高く、落としにくいため、毛穴詰まりの原因になるという指摘もあります。
このように、鉱物油にはメリットとデメリットの両方があります。自分の肌質や好みに合わせて、適切に使用することが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。